でも,OS Xはもう「新しさ」ではなく,日常である。日常に対応できないようなメーカーは,捨てた方がいいのかもしれない。クォークも,ピクセラも,リアル・ネットワークスも。
TidBITSではマックOS Xの記事が増えつつあるが,すべてのマックの10%以下しかOS Xを走らせていないと予想される。だが今後,OS Xの記事は増え続ける。レトロスペクトとフォトショップのOS X版リリースで,ユーザーが多いクラシック・アプリはあとクォーク・エクスプレスだけだ。OS Xへの移行は大変だが,文句をいうときはもう過ぎた。
多くの人はOS Xを使っていない,というのはよく感じる。実際に知り合いでもOS Xを使っている人は少ない。私個人の話をすると,OS 9で起動するのは1%ぐらいで,あとはすべて(クラシック環境は使用するが)OS Xですんでいる。でもそういう人は少数なんだろう。発売から1年以上が経ったが,1年というのは17年間を費やして定着したOSを移行する期間としてやはり短いのか。ちょっと,残念だけど。
特に特定の仕事でマックを使っている人はほぼ100%移行していない。DTP,オーディオという,マックが占める割合が多い仕事がその特定のものだ。DTPにとってはクォーク,フォトショップ,イラストレーターがすべてそろったとしても,印刷屋,出力屋も含めてフォント・アプリ環境が整うまではお預けだ。いやはやまったくいつになることやら,と思ってしまう。でも。解決しないジレンマに苛立つよりは,捨てるものは捨てた方が早いのかも,しれない。ダメな会社はいつまでたってもダメなんだし。
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